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中小建設業の経営改善のヒントをレポート致します。
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株式会社アイユートの服部がお届けいたします。脱!どんぶり勘定を実践した会社様の様子をお知らせする事で、少しでも皆様方の経営改善のお役に立てればと発行させて頂きます。
第4回は未成工事の処理についてのお話をさせて頂きます。訪問した会社様により3つのパターンが有りますので、ご確認下さい。
 
現在迄未成工事支出金、受入金の勘定科目の無い決算書を5社拝見しています。
税理士様の指導、処理に疑問が残りますが、内1社は損益計算書が商業簿記の形、材料仕入高が売上原価で、外注費、設計費他現場の経費も全て販売管理費にて処理されていました。問題点は、限界利益率が全く分からない点です。
特に未成工事支出金は棚卸資産の未計上(在庫品の計上漏れ)と考えられ税務調査等で修正される事も有ります。又リフォーム工事等の契約金等も工事完成前の入金なので、未成工事受入金(負債課目)で処理が必要ですが、売上金で処理されているケースも見受けられます。
 
二つ目のパターンは税理士様の指導の基、決算時に未成工事支出金を拾う形で計上している会社です。年商7億円規模のリフォーム工事と住宅の大工工事の下請の会社です。私のお客様になって頂いた前の決算書に計上されていた未成工事支出金の金額は約300万でした。それも社長によると、面倒な作業で決算の一番嫌な仕事だそうです。(普段の管理が出来ていない事を決算時だけ必要になる事が問題)原価プロを使用して頂き、最初の決算で、自動的に印刷される
未成工事支出金の工事別明細をみて、面倒がなくて助かった!が社長の第一声でした。でも私の感想は別の所に有ります。未成工事支出金の工事数と金額が前年決算書の4倍近くになっている事です。詳しく見ると前期の決算翌月の売上は今期と比べると20%程度多いのです。つまり通常考えると、前期の方が、未成工事支出金は多いのが普通ですが、逆に4分の1しか計上出来ていない訳です。如何に記憶とメモや聞き取りによる拾い出しが正しくないか証明されました。社長に説明しました、推測では有りますが、前期500万の赤字計上でしたが、正しく未成工事支出金を把握して計上していれば、500万の黒字が計上出来ていた訳です。現在は毎月未成工事支出金・受入金を振替した正しい試算表が組める会社に変わって頂けた事、私の成果と喜んでいます。
3つ目は少し専門的になりますが、未成工事支出金の中に間接配賦金の計上が有る会社と無い会社が有ります。税理士様のご指導、考え方により違ってきます。
そもそも間接配賦金とは何か?簡単に申しますと、工事毎に支出した材料費や外注費は未成工事支出金として棚卸資産に計上しますが、担当者の人件費、ダンプのガソリン代等個別原価に計上が無い原価支出は全て当期の原価にて処理して良いでしょうか?一定の比率で、未成工事支出金に加える必要があるとの観点から計上するものです。
でも計上の無い会社も多く見受けられます。注文住宅の会社では税務調査で、計上のご指導を税務署から頂いた事が有ります。
では一体幾ら又は何%計上すれば正解ですか?実は明確な正解基準は税務署に問い合わせても出てきません。会社により違うからです。
顧客先の中で、1番過大?に計上されている会社は、材料、労務費、外注費以外の経費支出の比率を期末の未成工事支出金に掛けた数字をそのまま間接配賦額として計上されています。
この会社は金額の大きい公共工事も有り前期の未成工事支出金は約2千万でした。経費率は10%です。二千万x0.1=二百万が決算時未成工事支出金に加算されました。今期は大きな工事の繰越も有り期末の未成工事支出金が二億円有りました。同じように10%を掛けると二千万が未成工事支出金に加算され、前期との差額千八百万が決算で作成された利益となります。
当期は赤字決算が見込まれていた為、逆に黒字になり助かった?形の決算が組めた訳ですが、では来期の決算時には同じ方法で考えると利益が大きく減る可能性の有る事を社長にご説明致しました。
この会社の税理士さんは税務署から絶対文句の出ない形で処理されていたのか、経費の比率をそのまま掛け算するのは疑問です。(経費も個別原価に入っている)
 
税務署は、一定の方法で、継続的に、利益調整に使わない形で間接配賦金の計上が毎期あれば問題なさそうです。
従ってアイユート方式のお勧めは、工事原価課目の支出は個別工事原価に割り振るのを原則として、土場の家賃等現場毎出ない支出は共有原価として別に
管理して、その共有原価の決算期間の合計金額を、未成工事支出金÷当期完成工事原価=の数字で割り算をした金額を間接配賦金として、未成工事支出金に加算する方法がベストであると考えています。
その為に個別工事原価の管理と、全社共通的な原価支出の管理が必要で有ると思います。
是非アイユートにご相談頂き、質の高い原価管理、財務管理、販売管理のデータを提供出来る、強い経理部門を構築しましょう。

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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。
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